初めまして。
私は埼玉住まいの現在28歳の男性で、今は県内で人事の仕事をしている至って普通の社会人です。
私には出会って6年になる彼女がいるのですが、彼女との話になります。
ちなみに結論から先に書いてしまいますが
というのが結論になります。
では本文へ。
今でこそ人事をやらせていただいておりますが、新入社員の頃は介護福祉士をやっておりました。
介護福祉士は離職が多いと聞きますが(実際その通りですが)その分入社する人も多いのです。
私の入社の際も、20代前半の人が100人近くおりました。
これはその際に出会った女性との話になります。
その介護福祉では入社後に1か月程度の研修期間がありました。
私と彼女は同じ研修チームではあったのですが、班分けは別でありましたし、顔合わせの時もそんなに話すようなこともありませんでした。
というよりも私がうまく話すことが出来ませんでした。
これには理由があるのですが、すぐにわかります。お米の銘柄でもあるアレです。
それから初日研修の休憩時間に私が喫煙所に行こうと、部屋を出ると彼女も部屋から出てきて、そのまま共に喫煙所へ。
少し半端な時間ということもあり喫煙所には私と彼女しかおりませんでした。
何を話そうかと考えたところで、彼女の顔を見たのですが改めてうまく話せなかったことを覚えています。
正直に言って一目ぼれと云うやつです。
顔も、声も、姿もすべてに見惚れたことを今でも覚えています。
そんなしどろもどろで中学生並みの精神に一瞬で陥ったのですが、そんな時に彼女から話しかけてきてくれたことは今でも覚えています。
甘酸っぱい記憶なもので、好きなものの話などをしどろもどろに話したような記憶しかないのですが。
ですが、それを切っ掛けにお互いにお酒もタバコも好き、ということで意気投合。
研修終わりに私と彼女は他の研修メンバーと一緒に飲みに行くというのが日課になりました。
何人かで飲みに行き、翌日が研修休みであれば徹夜でカラオケ、そして二人で買い物などにも行くように。
そんな中で、研修も終わりに近づいていくと、私の中に感情が芽生えました。
「彼女に告白をするか」それとも「もっと時間をおいて距離を詰めてから告白をしようか」と思い悩みました。
そして私の出した結論としては、後者。
ええ、ここでも中学生としての私が顔を出し振られたら怖い、という二の足を踏みやがりました。
迎えた最終日、研修チーム全員で飲みに行くことになると当然のように私と彼女は幹事になっていました。
二人でやれるということで、私としてはこれからも仲良くできないかな、なんて思っていたりしました。
そんなことを思いながら、飲み会が始まりました。
研修チームでの集合はこれが最後ということもあり、皆もここぞとばかりに色々なことを聞きます。
と、ここで私にとっては予想外のことを言われてしまいます。
何人にも「付き合っていると思ってた」と言われ、研修担当からも「違ったのか」と言われる始末。
考えてみたら、毎日飲みに行き、二人でも飲みに行き、研修休みの日に二人で買い物に行っていればそう見えますね。
と、まあ「私にとっては」予想外の出来事なので、私にとっては衝撃的でした。
その衝撃で「これは、もしや今すぐに告白をしてもイケるのではないか」と脳内がシフト。
他数人と二次会に行こうというのは決まっていたために、それが終わり次第告白をしようと決意。
ここにきて中学生は高校生へと精神を進めたのでした。
そして飲み会も終わり、その後の二次会も終わり、そろそろ解散か。と会計をする直前で彼女に声をかけようとしました。
「3z「3次会行かない?2人で」
かけようと、しました。声をかけてくれたのは彼女からでした。
私としては思ってもいない提案であり、2つ返事で了承。
店を出た後は、他のメンバーに「3次会行くからここで」と言うと数人はニヤニヤと。
この後告白すんだなぁ、とわかってやがりましたね。
すると彼女の次によく飲みに行った男性友人が肩を組んできて、小声で私に言いました。
「せっかくチャンスなんだ、逃がすな、捕まえろ」
と、そこで完全に覚悟が完了したといっても過言ではないでしょう。
そしてメンバーと別れた後、彼女と二人で飲みに行きました。
店は小奇麗なバーで、どちらかというと居酒屋とかで飲むことが多い私にとっては多少緊張する雰囲気でした。
ですが、私も覚悟を決めた身。
ここで告白をしようと一気に酒をあおります。
そして何故か彼女も同じようにあおります。
酒を、一気に、あおります。
大学生の調子に乗った人の勢いで、あおります。
こう言っては何ですが私はアルコールには強いです。ですが相手は強いわけではありません。
気が付くと彼女は幸せそうな顔で、ぐでんぐでんになり、告白どころではなくなりました。
やってしまった、と思いつつもバーでお冷をいただき、彼女に飲ませた後は店を出ました。
そして更にここで問題が発生。
時刻はすでに深夜2時。
当然、終電なんてものはなく、3次会までした新入社員の財布事情はタクシーを許さない。
彼女を一人で置いていくわけにもいかない。
しかしカラオケやネットカフェなどは酔っ払いはいれてくれない。
そしてバーがあったのは歓楽街。
ホテルは…ある。
さて、ここで皆様お気づきでしょうか。
この本文を書いている私が女性免疫がほぼなく、精神が中学生程度だったということから導ける一つの推測に。
Q、女性経験と付き合った回数は?
A、0
いや、流石にマズいだろう。
と考え、ここは無理をしてでタクシーで帰らせようとしたところ彼女が言いました。
「いいよ」と
知能が大学生から、河原でエロ本を拾った時並の小学生に帰りました。
翌朝、彼女と同じベッドで目を冷ますと気恥ずかしさとやらかした、という感情から彼女に謝ると
「気にしてない、むしろ嫌だった?」と言われてしまいます。
そんなわけはあるわけもなく、1日遅れとなりましたが、ようやく青年になれたような私は彼女に告白を行いました。
彼女は今でもこのことを言うと、からかってきます。
試しに当時のことを聞いてみたところ「挨拶の段階で逃げようとしてたから捕まえた」
とのことで。
「逃がすな、捕まえろ」と最初に結論を書きましたが、捕まったのは私でした。
というのが私と彼女の出会いの話になります。
読んでいただきありがとうございました。