【周辺視】視野を広げて絵を描こう!
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萌え絵の基礎
周辺視という言葉を知っていますか?
周辺視とは網膜の周辺部を使って視野を広げ漫然とものを見る方法で、目の使い方の一種です。
例えば、遠くの景色を見るとき、私たちは無意識に周辺視を使っています。
景色の全体を見るために、視野を広げているわけです。
逆に本を読んでいるときは、視野をせばめています。
網膜の中心を使って、一点を凝視している状態です。
これを中心視と呼びます。
この「周辺視」と「中心視」とうまく使いわけて絵を描きます。
特にキャンバスに絵を描くときは周辺視を主に使います。
細かいところを修正するときは中心視を主に使います。
つまり絵を描くときの大部分は、周辺視を使って描くことになります。
ここでは周辺視を身につけるための3つのステップをご紹介します。
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●STEP1 線の終点を見ながら線を引く
主にペン入れのときに使います。
線を引きたいと思っているところの終わりの部分を見ながら一気に線を引きます。
こうすると狙ったところにきれいな線が引ける可能性が高くなります。
●STEP2 線と線の間の白い空間を見ながら線を引く
絵描きにとって線は大事なものです。
でも見る人にとっては、線と線で囲まれた部分を見て、
何が描かれた絵かを判断しています。
つまり線と線で囲まれた白い空間が大事だということです。
白い空間を見ながら線を引きます。
●STEP3 周辺視を維持しながらバランスよく描く
例えば左目がすでに描いてあって右目を描くときは、
左目を視野の中に含めながら右目を描きます。
こうすると左右の目のバランスがとりやすくなります。
このほか
頭身があうように頭全体を視野の中に含めながら胴体を描く
腕の長さが合うように胴体全体を視野の中に含めながら腕を描く
重心が合うように下半身全体を視野の中に含めながら脚を描く
など、周辺視をうまく使うことによって
全体のバランスが良い絵を描くことができます。
●最後に
目の前の絵に集中すると無意識のうちに中心視になってしまいます。
そうならないためにも、周辺視で絵を描こうとする強い意識が必要です。
私は絵を描くとき、見える位置に周辺視と書いておきます。
忘れやすいものを忘れないためのちょっとした工夫です。
おそらく絵描きにとって必須の能力だと思われる周辺視。
ぜひあなたも身につけてください。
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