【アタリの描き方】棒人間から描こう!

公開日: : 萌え絵の基礎

キャラクターを描くときにはまずラフを描きますが、そのラフを描きやすくするためのアタリとして棒人間を描くことがあります。

棒人間は単純なマルと線だけで構成された人を模した絵です。
イラストを始めたばかりの初心者でも簡単に描けます。

それゆえに中級者になると描くことをやめてしまいがちですが、棒人間を描くことには大きなメリットがあります。
棒人間を描くことのメリットを知り、これからのイラスト制作に大いに役立てましょう。

 

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●ラフの制作過程

棒人間を描くことのメリットをお伝えする前に、まずはラフの制作過程についてお伝えします。

基本的にラフは線画(ペン入れ)のひとつ前の段階ですが、ひとくちにラフといっても
アタリ(棒人間)を描く → 素体を描く → 残りの顔髪服などを描く
と段階があります。

最初に棒人間を描いて、そのあと棒に肉付けするように坊主頭と裸の状態の素体を描いて、最後に顔と髪と服を描いてラフが完成するわけです。

見ての通り棒人間は素体を描くひとつ前の段階です。
つまり棒人間を描くのは素体を描きやすくするために描くといってよいでしょう。

ちなみに上級者はアタリと素体の段階を吹っ飛ばしていきなりラフから描きます。
上級者のメイキングを見てもそのほとんどはラフからばかりで、すごいですね。

 

 

●棒人間を描くことのメリット

棒人間は次の段階の素体を描きやすくするために描きます。
これが棒人間を描くことのメリットです。

そして素体を描きやすくするためには、棒人間の段階でプロポーションとポーズをあらかじめ決めておくことが必要です。

プロポーションとは頭身のバランスや手足の長さなど全般のことです。
6頭身キャラを描きたいなら、きちんと6頭身に見えるように描かなければなりません。
胴体が短すぎたり、手が長すぎたりするのはバランスを崩す原因になります。

ポーズとは自然なポーズのことです。
絵を見る人に違和感のない自然なポーズに見えるように描かなければなりません。
手足の動きがバラバラだったり、関節がありえない方向に曲がったり、重心がズレてたりすると不自然に見えてしまいます。

いきなり素体から描き始めた場合、プロポーションとポーズ、そして体の形状(主に人体構造と立体意識)といっぺんに考えなければなりません。

しかし棒人間であらかじめプロポーションとポーズを決めておけば、残りの体の形状だけに集中して描くことができます。
(棒人間では体の太さは表現できないので、太さも意識してください)

棒人間は短い時間で簡単に描けます。
いきなり素体を描いて何度も修正するより、あらかじめ棒人間を描いておいたほうが、一見遠回りのようで実は近道なのではないでしょうか?

 

六頭身キャラのプロポーション 自然なポーズの一例【コントラポスト】

 

 

●棒人間を描いてみよう

実際に棒人間を描いてみましょう。
キャラの描かれたイラストやCGなどを用意してください。
そのキャラクターのポーズを表わした棒人間を描きます。

最初に頭身の尺度になる頭部をマルで描きましょう。
首は首の骨を参考に一本の線で描きます。

棒人間の描き方1

 

左右の肩の傾き、ウエストの傾き、股間と足の付け根(大転子)付近を通るところの傾きに線を引きます。

棒人間の描き方2

肩は片腕を挙げた場合など、まっすぐな一本線ではなく折線で描いてもかまいません。
またこの例ではウエストは一本線ですが、上半身、ウエスト、下半身と三つに分けたいときはウエストの線をもう一本増やしてもかまいません。

 

肘、膝、肩の付け根、脚の付け根の関節部にマルを描きます。
さらに手と足の位置もわかるようにアタリを描きます。
描き終わったらそれぞれを線で結んで完成です。

棒人間の描き方3

 

 

●最後に

このほかにも色々なポーズで練習してみてください。
そして棒に肉づけするように素体を描いてみましょう。
いきなり素体を描くよりも描きやすい感覚があると思います。

紙で描くときは水色や灰色などの薄い色の色鉛筆を使いましょう。
薄く描くのがコツです。

構図によっては棒人間が描きづらい場合があります。
そんなときは無理して描く必要はありません。
別のアタリの取り方を模索してください。

今回紹介した棒人間の描き方以外にもたくさんの棒人間の描き方があります。
ぜひ他の棒人間の描き方も知り、自分にとって最も描きやすい棒人間を探してみてください。

 

 

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Comment

  1. Holmes より:

    正面はわかりました!
    でも斜めや、真横などはどう書いたらいいかいまいちわかりません…

  2. YOUTON より:

    記事で紹介したように斜めの3Dの女の子を用意して線を引いてみてはいかがでしょうか?
    たぶんなにか掴めると思います。
    真横についてはこの方法では厳しいですね。
    ただ頭身は取れるので、頭の大きさの◯を上下に並べることはできると思います。

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