クリップスタジオペイントのペンの入り抜き設定を理解しよう!

公開日: : デジタルイラスト関連

お絵描きソフトのCLIP STUDIO PAINT(クリップスタジオペイント)はペンやブラシを細かい部分までカスタマイズできるのが魅力です。

ですがその分、設定方法が複雑で初心者にはわかりづらい面があります。

特に「ペンの入り抜き設定」は重要な項目なのにもかかわらず、設定の仕方が非常にわかりづらい。

実はつい最近まで理解できていなかったのですが、やっとのことでペンの入り抜き設定の方法が理解できたので紹介いたします。

 

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●入り抜きの設定は2つある

クリップスタジオペイントの入り抜き設定がわかりづらい理由、それは設定方法が「2つ」あるからです。

ひとつは「ブラシサイズ影響元設定」で、こちらは「線全体」にかかる設定。

そしてもう一つが「入り抜き影響先設定」で、こちらは「線の入り抜きだけ」にかかる設定です。

通常使うのは前者の「ブラシサイズ影響元設定」のほうです。
そして特殊なケースのみ「入り抜き影響先設定」を使います。

 

 

●ブラシサイズ影響元設定

ブラシサイズ影響元設定は「一本の線全体」にかかる設定です。
通常はこちらを使用します。

呼び出し方はサブツールパレットの中のブラシサイズの横にあるボタン(影響元ボタン)をクリックします。

影響元ボタン

 

すると「筆圧」「傾き」「速度」「ランダム」の4つのチェックボックスがあり、横には「最小値」のスライダーがあります。

このときデフォルトでは「筆圧」のみにチェックがしてあり、最小値は0になっています。

ブラシサイズ影響元設定

「最小値」と言われると何のことかピンと来ませんが、最小値が0だと100%設定を反映させるものと思ってください。
最小値100だとまったく反映しないので設定OFFと同じです。

 

●筆圧

「筆圧」は説明するまでもなく、ペンの筆圧によって線が太くなったり細くなったりします。

ためしに「筆圧」のチェックを外してみてください。
入り抜きのない一定の太さの線になります。

最小値については、数値を大きくするほど入り抜きの先端が丸みを帯びてきます。
線の入り抜きの距離が長過ぎて気持ち悪い、という方は、少し数値を上げてみると良いかもしれません。

 

 ●傾き

「傾き」にチェックを入れると、ペンの傾きによって筆致が変化します。

主にペンを立てると細い線が引け、ペンを寝かせると太い線が引けます。

ただしこの「傾き」の設定は「傾き検知機能のついたペンタブ」でしか使うことはできません。
廉価版のIntuosやBambooでは使えないので注意してください。

 

●速さ

「速さ」にチェックを入れると、ペンを動かす速さによって線全体が変化します。

ペンを素早く動かせば動かすほど、細くて鋭い線が引けます。

最小値のデフォルトは0ですが、0だと反映しすぎるので、使うときは数値を上げておくことをおすすめします。

 

●ランダム

「ランダム」は正直よくわからないですが、おそらく筆圧がランダムになる機能です。

ただ線を引いてみるとわかりますが、かなり粗雑な感じの線になります。

デジタルで描いた線が美しすぎて気持ち悪いと感じる方は、こちらを試してみるのはアリかもしれません。

 

●筆圧設定グラフ

そして一番下にあるグラフは「筆圧設定」です。
こちらで自分好みの筆圧になるように調整します。

グラフの中心付近にある「オレンジ色の四角」をドラッグすることで、グラフを変化させることができます。

四角が右下にあるグラフは、筆圧の強弱がより極端になります。
逆に四角が左上あるグラフは、筆圧の強弱の差が少なくなります。

四角が右上四角が左上

また四角のポイントは増やすことができ、S字カーブなどにもすることができます。
自分でいろいろグラフを変化させて、線を引いてみてください。

 

 

●入り抜き影響先設定

入り抜き影響先設定は「線の入り抜きの部分だけ」にかかる設定です。

主に強制的に入り抜きを付けたいときに使用します。

線を引くと入り抜きの形が自動的に切り替わります。
入り抜きが不得意な方は有難い機能だと思います。

 

呼び出すときは、「ツールプロパティパレット」の「右下」にある「スパナアイコン」をクリックします。
右上にもスパナアイコンがありますが、そちらではありません。

 スパナアイコン

 

スパナアイコンをクリックすると「サブツール詳細パレット」が出てきます。
その中の「入り抜きカテゴリ」を選択してください。

入り抜きカテゴリ

すると「入り抜き」の欄が「なし」になっています。
この「なし」は設定OFFの意味です。

 

ONにしたい場合は、「なし」をクリックして「入り抜き影響先設定」の中から、影響させたい項目を選んでください。

入り抜き影響先設定

通常は「ブラシサイズ」を選びます。

ブラシサイズ以外も選ぶことができますが、こちらは完全に玄人向けです。
初心者はいじらないことをおすすめします。

 

指定方法の欄は「長さ指定」「パーセント指定」「フェード」の3つあります。

指定方法

「長さ指定」は線の長さにかかわらず、決まった入り抜きの長さになります。

「パーセント指定」は線の長さによって、入り抜きの長さが変わります。

「フェード」は線が最も太い状態から、徐々に細くなります。

 

反映の度合は次の「入り」「抜き」のスライダーで調節します。

このときデフォルトの数値の状態では設定の効果を感じられない場合があります。
ONにしたら必ず、スライダーを大きく動かして試し描きをしてください。

 

「速度による入り抜き」は、チェックを入れるとペンを素早く動かしたときに入り抜きの長い線になります。

注意点としては、先ほどの「ブラシサイズ影響元設定」の「速さ」とは全く別の設定であることです。

「ブラシサイズ影響元設定」のほうは速さが線全体に影響します。
「入り抜き影響先設定」のほうは速さが入り抜きの部分だけに影響します。

かなり紛らわしいので注意してください。

 

●2つの設定のバッティング

この「ブラシサイズ影響元設定」と「入り抜き影響先設定」はお互いバッティングします。

どちらも「最小値」の設定がありますが、例えば筆圧の最小値をともに変更すると、どちらの設定も反映されます。

後々把握できなくなる可能性があるので、仮に最小値を変更するなら、どちらか一方だけにすることをおすすめします。

 

 

●最後に

クリップスタジオペイントの入り抜き設定がわかりにくいのは、設定が2つあるのに加え、通常使う設定よりもあまり使わない設定のほうが目立つことです。

サブツール詳細パレットには「入り抜き」とはっきり書いてあり、ほとんどの人はここが設定場所だと感じるはずです。

それに比べ、通常の筆圧を設定する場所はブラシサイズの横にある小さなボタンの奥です。

ポップアップはありますが、ボタン自体には何も書かれていないため、何のボタンかわかりません。

正直直感的に使えるとは言いがたいです。

 

機能が増えて便利になるほど、初心者にとって使いづらくなる傾向があります。

しかし筆圧設定のようなよく使う設定については、もう少しわかりやすい配置と説明を加えてほしいところです。

 

※今回の情報は2014年9月2日時点のものです。
アップデート等で設定が変更になる可能性があることにご留意ください。

 

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Comment

  1. はた より:

    筆圧調整の項目をいじっても線がごわついたままで
    困り果てていました。
    大変参考になりました。
    ありがとうございます!

  2. YOUTON より:

    参考になって幸いです。
    CSPの筆圧設定がもう少しわかりやすいといいんですけどね。

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