上達を加速させる模写のコツ

公開日: : 萌え絵上達法

模写をすると上手くなると言う人がいる一方で、模写しても上手くならないと言う人がいます。

私としては後者の意見も理解できる部分もありますが、今思うにやはり模写を繰り返したくさん描くと絵は上手くなると断言できます。

その明確な理由はいったん置いておくとして、模写で上達を感じられない人は、今やっている模写のやり方が間違っている可能性があります。

模写を単なる線を引くだけの練習にしないためにも、模写をするときはどこに意識を持てば良いのか考えてみましょう。

 

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●線だけを追わない

模写をする一番の目的は「インプット」のためです。
頭の形、胴体の形、手足の形、服の形などを模写を繰り返すことで頭の中にその形をインプットします。

しかし模写をするときに線だけを追っていると、当然線しかインプットできないことになります。

模写をするとき一本の線しか見てないということはありませんか?
一本の線の長さや角度、曲がり具合ばかり観察して、そっくりそのままの線を引こうとしてはいませんか?

たしかに線の長さや角度や曲がり具合をしっかり観察することは大事なことです。
ですが模写の最初から最後までその調子だと、結局は線しかインプットできないことになります。

線だけを追う方法でも絵が描けないことはありません。
線を正しい位置に引き続けることができれば元絵そっくりに描くことは可能です。

しかしいざ自分でオリジナルの作品を描こうとするとき、インプットしたものが線だけだと描けるものがかなり限定されます。
そしていつも決まったパターンの絵しか描けないのではないでしょうか?

 

 

●重要なのは線と線の間の空間

じゃあ何をインプットすればいいの?という話になりますが、本当にインプットすべきなのは「線と線の間の空間」になります。

絵を見る人は基本的に線そのものを見ているわけではありません。
線と線で囲まれた空間を見て、それが何が描かれているのかを判断します。

つまり本当に大事なのは線そのものではなく、線で囲まれた空間です。

線と線の間の空間

線画を描くときは、ついつい線だけに意識を取られがちです。

しかし本当に大事なのは「線と線の間に囲まれた空間」だと知っていれば、次からは空間にも意識を向けることができます。

 

これは巷でいう「シルエットで捉える」と似ています。
ただシルエットで捉えるというと、キャラクターの全身をシルエット化するイメージがあります。

しかし初心者がいきなり全身をシルエット化して覚えるのは無理です。

ならば頭だけとか腕だけとか、まずは体の一部分から始めてみてはいかがでしょうか?
これならばハードルはかなり低くなるはずです。

 

 

●模写の手順

では実際にどうやって観察してどうやって描くかの一例を挙げてみます。
今回は簡単な脚のスネを模写するとします。

まず最初の描き出しは単純に模写元の絵の線を真似て描きます。
線の長さ、角度、曲線の曲がり具合に注意してそっくりに描きます。

模写の手順1

 

次にもう一方の線も確認しておきます。
特に最初にペンを入れる場所はよく確認しておいてください。
この段階ではまだ線を引きません。

模写の手順2

 

ここでもう片方の線を引きます。
このとき線を引くときは必ず線の線の間の空間をしかと観察し、模写元の空間と同じになるようにもう一方の線を引いていきます。

何度も見返しても構わないので、模写元の空間と同じになるように線を引いてください。

模写の手順3

 

空間の形が複雑で一度では覚えられない場合は、空間を分けてもかまいません。
例えば先ほどの例なら、下のような感じで空間を小分けにして考えます。

空間を分けて捉える

 

このように一方の線は普通に描き、もう一方の線は空間を意識して描きます。
空間を意識して描くことを繰り返せば、少しずつ形を取るのが上手くなります。

形を取ることが上手くなってくると、どのように線を引き、どのように空間を表現すればいいのかわかるようになります。
そうなると次第に見ないでも描けるようになります。

 

 

●注意点

①空間内の立体を把握する

模写元の絵を観察するときは、線と線で囲まれた空間を立体的に捉えておくと上手く描けます。

具体的には線と線で囲まれた空間の「正中線」と「横断面」をイメージしておくということです。

正中線と横断面をイメージしておけば、描くときもそのイメージが残るので立体的に描くことができます。

初中級者向けで難しいですが、模写に慣れたら挑戦してみてください。

 

●正中線と横断面についてはこちら
>>立体感覚を身につけるための練習法

 

②模写元の絵の題材選びに注意する

人はアウトプットするとき、今までインプットしてきたものに強い影響を受けます。

例えばたった一人の漫画家の絵をインプットし続ければ、アウトプットするときもその漫画家の絵柄に強く影響された絵になります。

リアルの外人の人体ばかりインプットし続ければ、アウトプットするときもそのリアルの外人の人体に強く影響された絵になります。

インプットする題材を選ぶときは、一つの題材に絞るのではなく、複数にしたほうが無難です。
自分の目指す絵柄やなりたい職業などを考えた上で適切な題材を選びましょう。

 

また個人的な経験上、着色されたイラストではなく「白黒の線画」のほうがインプットしやすいです。
さらにラフよりは原画のような「綺麗な線のイラスト」のほうがインプットしやすいです。

人により個人差があるかもしれないので、様々な模写を試して、インプットしやすい題材を探してみるのが良いと思います。

 

 

●最後に

模写は上達への近道です。
インプットさえ間違えなければ、描けば描くほど上手くなります。

そのためにも線を追う模写から空間を意識した模写に変えてください。
きっと今までよりも大きな手ごたえを感じると思います。

 

 

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Comment

  1. 匿名 より:

    なにか凄い大事なことを言われてるのは凄くわかるんですがもう少しわかりやすくお願いできますか?(^^;

  2. YOUTON より:

    申し訳ありません。
    たしかに抽象的すぎてわかりにくい部分があったかもしれません。
    このページの文章について見直したいと思います。
    ご意見ありがとうございました。

  3. とばる より:

    顔のアタリが上手く出来ません。

    顔も線の把握力なのですか?

  4. とばる より:

    メルアド貼り付け忘れてました笑

  5. YOUTON より:

    顔のアタリの取り方は様々なやり方がありますが、このブログでも1つ紹介しているので参考にしてみてください。
    >>かわいい顔を描きたい!顔の描き方のコツ

    また顔を描くときは線で捉えるよりも、立体的に捉えたほうが良いです。
    顔を立体的に捉えるのは少し難しいですが、こちらが参考になります。
    http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=18912677

    参考になれば幸いです。

  6. とばる より:

    凄く、参考になりました。

    教えて頂き感謝感激です(≧∇≦)

  7. 匿名 より:

    「重要なのは線と線の間の空間」の説明を読み、ハッとしました。別な所で、ある方は『面が重要だ』と再三云っておりましたが、この記事も、面でとらえることの大切さを別方向から説いたものかもしれない、と。
    「確かに線を描いているのだが、線を描いているのではない、面を描こうとしているのだ」、と気付かされました。
    いっそのこと、線と線との間にある空間・面を、線で挟んで表現せず、太い筆などで、空間・面そのものをベタッと描く練習法も良いと思いつきました。
    ありがとう!

  8. 匿名 より:

    デジタルで模写するのは大変です。
    重要なのは線と線の間の空間は今はアナログしか捉えません。
    まだデジタルの場合、バランスすが図る難いです。体の全体見ると、かなり小さいです。どうすればいいですか。
    アナログの線は捉られるのにデジタルは全然駄目です。

  9. YOUTON より:

    デジタルはデジタルなりの描き方があるので、こちらの記事を参考にしてみてください。
    「アナログとは違うデジタルイラストの描き方」
    http://moetatsu.com/digitalillust

  10. 匿名 より:

    大変勉強になりました。
    受注案件でリアル寄りのキャラの顔を数十体揃えなくてはならなくなり、若干不安をおぼえていたのですが、なんとか足がかりになりそうです。
    (いつもはアニメ風一枚絵主体)
    似顔絵をパーツポジションで捉えるという書籍と、合わせて御サイト様の記事を拝見できて、あぁっ!なるほど!と腑に落ちました。
    筆慣らしで、ポーマニ等の簡単な模写は毎日しておりますが、同一キャラの勉強や表情練習をもっと強化する必要性があるようです。
    気付かせていただきありがとうございました!

  11. YOUTON より:

    このサイトは初心者向けにわかりやすくを意識して書いているのですが
    絵歴の長い方にも何か気づかせるものがあったとすれば、それはそれで嬉しいことです。
    受注案件の成功をお祈りします。

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