ペンタブ初心者のためのBamboo購入ガイド

公開日: : レビュー記事

Wacom ペンタブレット シンプルタブレット Bamboo Pen CTL-470/K0

デジタルで絵を描くときに必要なものといえばペンタブです。
その中でもWACOM製のBambooは初心者向けペンタブレットとして人気です。

プロユースのintiosやcintiqは高機能ですがかなり高額です。
価格も手頃なBambooは比較的手を出しやすいと思います。

とはいっても、必ずしも安い買い物ではありません。
一番安いものでも7000円前後はします。
購入するからには失敗はしたくないものです。

今回は初心者向けペンタブレットBambooだけに絞り、現状(2013,5/31)での全シリーズを紹介します。

 

●SサイズとMサイズ

Bambooの紹介の前にまずはサイズの説明です。
ペンタブを購入するとき一番頭を悩ませるのはどのサイズを選ぶかだと思います。

BambooはSサイズとMサイズの2種類のサイズが用意されています。
(機種によってはSサイズしかないものもあるので注意してください。)

Sサイズ 外形寸法 278×176×9.8mm 読取可能範囲 147.2×92mm(16:10)
Mサイズ 外形寸法 351.75×209×9.8mm 読取可能範囲 216.4×137mm(16:10)

外形寸法とはBamboo全体の大きさ、読取可能範囲はペンで描画するときのスペースの大きさです。

 

ペンタブのサイズを選ぶには、まずペンタブの特性について知る必要があります。
それはペンタブで絵を描く感覚は、紙で描く感覚とは違うということです。

紙で描くときは1cmペンを動かせば1cmの線が引けます。
それに対しペンタブは1cmペンと動かすと画面上では1cm以上の線の長さになります。

つまりペンタブ上で小さく描いても画面上では大きく表示されるのです。

そして画面(モニター)が大きくなるほどその傾向は強くなります。
仮にSサイズのペンタブを使い、24型以上のモニターを使うと ペンタブで1cm動かすとモニター上では3cm程度動いたりします。

この状態はかなり描きづらい状態です。
狙ったところに線が引けないのでストレスが溜まります。

一般的に大きなモニターを使用する場合はMサイズのほうが良いとされています。
私も24型のモニターでMサイズのペンタブを使っています。

 

ただしペンタブにはマッピング機能があります。
マッピングを設定すればSサイズでもこの問題を解決することができます。
多少不便を感じる部分も出ますが、一つの解決策として覚えておくと良いでしょう。

>>ペンタブが描きやすくなるマッピングのすすめ

 

●ペン入力のみのBamboo Pen

ここからがBambooシリーズの説明です。

Bamboo Pen(CTL-470/K0)はペン入力のみのモデルです。
他の機能も付属ソフトも付いていません。
まさに「すっぴん」の状態といえます。
価格も一番安い7,980円です。

注意する点といえば大きさがSサイズのみ、色もブラック一色になります。
また、後述するワイヤレスキットに対応していません。

ペンタブはペン入力だけで良い人、一番安く買いたい人のためのモデルです。

 

●ペン入力+マルチタッチ機能のBamboo

先ほどのペン機能にマルチタッチ機能がついたモデルがBambooです。

BambooはSサイズ(CTH-470/K0)とMサイズ(CTH-670/K0)の2種類、カラーはブラックのみです。
価格はSサイズが10,980円、Mサイズが17,980円になります。

マルチタッチ機能とは1~4本の指をペンタブレットに当て動かすだけで、 スクロール、拡大、縮小、回転などの操作ができる機能です。

使い方によっては作業効率を上げることができます。

ただし私感ではタッチの精度には問題があるように感じます。
回転したいところで拡大したり、右クリックが頻発したりと思ったとおりに操作できない所があります。
結局のところ私はタッチ機能をOFFにして使っています。

 

●イラスト・マンガ練習用のBamboo comic

Bamboo comicはペン入力+マルチタッチ機能と
Pixia フルセット版(Windows)
IllustStudioMini(Windows)
ComicStudioMini(Windows)
水彩LITE(Windows)
の4種のソフトが付いたお得なパックです。

ただしソフトはすべてWindows版でMacintoshには対応していません。

サイズはSサイズとMサイズの2種類で、カラーはSサイズがブラック(CTH-470/K2)・ホワイト(CTH-470/W2)・ピンク(CTH-470/P2)の三種類、 Mサイズがブラック(CTH-670/K2)とホワイト(CTH-670/W2)の2種類です。
価格はSサイズが11,980円、Mサイズが18,980円になります。

このBamboo comicの付属ソフトの中で一番気になるのはIllustStudioとComicStudioのミニチュア版になるIllustStudioMiniとComicStudioMiniだと思います。
ちなみに2つのソフトとも非売品です。

 

●IllustStudioMini

IllustStudioMiniはIllustStudioと比べ描画時の機能はほぼ変わりません。
ただし最も大きな違いといえる800pxの機能制限があります。

これはどんなに大きいサイズで描いていても、JPEGなどの画像形式に変換するとき、 または印刷するときなど800×800px以上のサイズで出力することができません。

例を挙げるとpixivにイラストを投稿するときは800×800pxのサイズのイラストしか投稿できないということです。
また、印刷でも解像度が足りないため満足した結果は得られないと思います。

これはかなりの機能制限です。
IllustStudioMiniはあくまでイラスト練習用のソフトと割り切るしかありません。

IllustStudioMiniの機能制限の詳細についてはこちらを参考にしてください。

 

●ComicStudioMini

ComicStudioMiniも描画上大きな制限はありません。
ですがやはり印刷時に大きな制限が加わります。

ComicStudioMiniは高解像度印刷のとき「ComicStudioMini」の透かしが入ります。
ただし150dpiまで解像度を下げれば解除されるようです。

結局は自分だけの確認用にしか印刷は使えない印象です。

その他、素材の登録ができない、ファイルの書き出しがJPEG形式しかできないなどの制限があります。

なおComicStudioMiniの機能制限の詳細についてはこちらを参考にしてください。

 

●Bamboo comicスターターパックについて

Bamboo comicスターターパック(CTH-470/W3)はBamboo comicに ガイドブック「パソコンでマンガを描こう!」が付属したものです。

こちらで少し中身が見れます。

ペンタブの基本操作や簡単なメイキングが収録されているようです。
デジタル初心者にとってはありがたいソフトだと思います。

サイズはSサイズのみ、カラーもホワイトのみです。
価格は12,980円になります。

またBamboo comicには付属していた「水彩LITE」はなしになります。

 

●IllustStudioMiniのCLIP STUDIO PAINT PROの優待について

こちらのページによると、IllustStudioMiniユーザーはCLIP STUDIO PAINT PROを優待価格で購入できるとあります。
CLIPへの会員登録が必須になりますが、5,000円が3,000円で買えるのは大きいですね。

 

●ペイント重視のソフト付属のBamboo Fan

Bamboo Fanはペン入力+マルチタッチ機能と
Adobe Photoshop Elements 10(Win/Mac)
Corel Painter Essentials 4(Win/Mac)
水彩LITE(Win)
ふぉと7(Win)
LoiLoScope 2 for Wacom(Win)
Evernote(Win/Mac) ※DL
のソフトが付属したお得なパックです。

水彩LITE、ふぉと7、LoiLoScope 2 for Wacomはwindows版のみですので注意してください。

サイズはSサイズとMサイズの2種類、カラーはSサイズがブラック(CTH-470/K4)・ホワイト(CTH-470/W4)・ピンク(CTH-470/P4)・シルバー(CTH-470/S4)の四種類、 Mサイズがブラック(CTH-670/K4)とホワイト(CTH-670/W4)の2種類です。
価格はSサイズで12,980円、Mサイズで19,980円になります。

なんといっても一番の注目はPhotoshop ElementsとPainter Essentials 4の2つのソフトです。

本家であるPhotoshopとPainterはプロ御用達のソフトです。
かなり高額なのでなかなか手に入らない以上、 廉価版であるPhotoshop ElementsとPainter Essentials 4でとりあえす様子を見たい人は多いと思います。

 

●Photoshop Elements

Photoshop Elementsは写真を加工・管理する画像編集ソフトです。
このソフトだけでも10,000円前後します。

イラスト製作におけるPhotoshop ElementsはPhotoshopと比べ多少の手間はかかりますが使えます。
(セルシスのソフトに慣れると不便さを感じますが)

問題はCMYKモードの作業ができない点です。
印刷時はCMYKモードのある他のソフトの助けが必要になるでしょう。

 

●Painter Essentials 4

Painter Essentials 4はデジタルペイントの最高峰とされるPainterの初心者向けに開発された廉価版です。

Photoshopがデジタルなら、Painterはアナログっぽさが特徴で、多彩な筆でイラストを描くことができます。

本家の800本以上の筆と比べPainter Essentials 4は100本弱と少ないですが、それでも充分なブラシ数です。
機能が絞られているぶん、Painter Essentials 4のほうが初心者にとってわかりやすいかもしれません。

ただしレイヤーの使い方やレイヤーモードに大きな癖があります。
慣れるまでには時間がかかるかもしれません。

 

●その他

●ワイヤレスキット

ワイヤレスキットはBambooをワイヤレスで使いたいときに必要なオプション品になります。

実際Bambooに付属しているUSBケーブルの長さは1メートルしかありません。
私はケーブルが届かなかったため、家電量販店で2mのケーブルを買いました。

パソコン本体とペンタブに距離がある場合、ケーブルを新たに購入するかこのワイヤレスキットを買うか選択するしかありません。
(Bamboo Penはワイヤレスキット未対応)

 

●体験版

セルシスのイラスト製作ソフト、IllustStudio、ComicStudio、CLIP STUDIO PAINTには30日間の体験版があります。
Bamboo購入のひとつの指標になるので掲載しておきます。

IllustStudio体験版ダウンロード
ComicStudio 体験版 for Windows
ComicStudio 体験版 for Mac OS X
CLIP STUDIO PAINT EX/PRO 体験版

 

●最後に

このようにBambooシリーズだけでも様々な種類があります。
ぜひ自分にあったBambooを選択して、新しいデジタルライフを始めていただけたらと思います。
この記事がこれから購入する人の参考になれば幸いです。

 

※注意
2013年9月6日からWACOMペンタブレットのBambooブランドは消え、intuosブランドに統合されました。
今回紹介したBambooは最後期モデルとなります。
最新ではありませんので、最新モデルが欲しい方はご注意ください。
なお最新モデルのペンタブのレビュー記事はこちらになります。

また、記載されている価格はワコムストア価格です。
各ショップにて価格は変わりますのでご注意ください。

 

参考:
ペンタブレットは お得なオリジナル品が豊富な【ワコムストア】で。
ワコム ペンタブレット 機能比較表 ※amazon

 

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