【レビュー】初めて描く人のための漫画キャラデッサン

公開日: : レビュー記事

初めて描く人のための漫画キャラデッサン

新たに萌え絵を始めたい人に最適な参考書が刊行されたのでレビューしてみたいと思います。
その参考書とは『初めて描く人のための漫画キャラデッサン』です。

今までの萌え絵の参考書とは違うアプローチをとっていて、面白い構成になっています。
ぜひチェックしてみてください。

 

 

●初めて描く人のための漫画キャラデッサンレビュー

漫画キャラデッサン表紙

総ページ数は176ページ、内カラーページは32ページです。

 

漫画キャラデッサン目次

目次です。

Chapter0 デジタルで色を塗る
Chapter1 トレースしてみよう
Chapter2 模写してみよう
Chapter3 見ないで描くための準備
Chapter4 見ないで描くための注意
Chapter5 女の子を描いてみよう

Chapterが6つに分かれており、最初のChapter0のみフルカラーです。
Chapter1~6までは白黒に赤が含まれた二色刷り印刷で、たいへん見やすくなっています。

 

Photoshopで色を塗る

紙面の都合上だと思いますが、いきなりデジタルイラストの着色の方法から始まります。
使用ソフトはPhotoshop。

正直ちょっと面喰らいますが、その中身を見てみると素晴らしいものがあります。
「アナログ線画の抽出方法」「ブラシの設定」「色の塗り方」「色の選び方」そして「Photoshopのメイキング」と、初心者に必要なデジタルイラストの基本が詰め込まれています。

 

文章とイラストが数字で対応している

上の例のように、文章とイラストにそれぞれ対応した数字が割り振ってあるので、理解しやすいのが良いですね。

 

漫画キャラデッサン 線の引き方

Chapter1はトレース練習の方法について。
トレースするにはまずは「線」ということで、イラストの見栄えが良くなる線の引き方について解説しています。

 

模写に挑戦

Chapter2は模写について。
何故私たちは絵が下手なのか?の原因を明らかにした上で、その原因を解決する模写の方法について紹介しています。

 

立体視と平面視

この参考書の一番の売り?と思われる立体視と平面視についてのページです。
模写するときはどうやらこの立体視と平面視の二つのものの見方が必要なようですね。

 

人体のプロポーション 全身の大きな構造をつかもう

Chapter3は見ないで描くための準備について。
主に「人体の比率(プロポーション)」「骨格や筋肉などの人体構造」について説明しています。

「人体の比率(プロポーション)」についてはけっこうページ数を割いて詳しく説明しています。
「骨格や筋肉などの人体構造」については、さすがに範囲が広すぎるので、全てを賄いきれていません。

 

人体にもパースがつく

Chapter4は見ないで描くための注意です。
ここでは主にパースについて説明しています。
パースといっても背景を描くためのパースではなく、「アイレベルに沿った人体の描き方」や「俯瞰・アオリの人体の描き方」などの人体パースについて紹介しています。

 

洋服のシワについて

服のシワについても軽く触れられています。
ただ5ページしかないので、これでシワを全てを学ぶのは厳しいと思います。

 

オリジナルキャラクターに挑戦

Chapter5は実際にオリジナルキャラクターの女の子に挑戦するときにどう描いていくかを紹介しています。

 

 

●初めて描く人のための漫画キャラデッサンの感想

本書の一番良い点は何と言っても、絵を描くときに必要な知識をバランス良く含んでいる点です。

「線の引き方」「平面視と立体視」「人体のプロポーション」「人体構造」「人体パース」など、これら絵を描くために必要な知識を一通り学ぶことができます。

広く浅くとはいえ、一冊の本でイラストの知識が賄えることは、絵を始めたばかりの初心者にとってたいへん有難いことではないでしょうか?

 

目次を見てもらえばわかりますが、この参考書は他の萌え絵の参考書とは違う構成になっています。

他の参考書だと第一章「人体のプロポーション」第二章「顔の描き方」第三章「体の描き方」というように、
描き方中心の構成をしています。

それに対して漫画キャラデッサンの場合は「まずはトレスで線の引き方を覚えましょう」次は「模写で平面視と立体視を覚えましょう」といった風に、絵が描けるようになるためのステップを踏んでいくような構成になっています。

萌え絵の参考書でこのような練習のステップ型の構成の本はけっこう珍しい気がします。

それだけにこの参考書のとおりに練習してみようという気構えが必要です。

 

難点といえば、掲載されているイラストの絵柄がどうも古い印象です。
今の人気イラストレーターの絵とはまったく違います。

そのため、参考書を模写の手本として使うのは厳しいと感じます。
参考書の内容をしっかり理解した上で、模写の手本は好きなイラストレーターや漫画家で練習したほうが良いかもしれません。

 

 

●最後に

「漫画」や「デッサン」をタイトルに含んでいるので、漫画の指南書やデッサンの指南書と誤解しやすいですが、中身は初心者向けの萌え絵の参考書です。

ただし前述のように他の萌え絵の参考書とは違うアプローチを取っており、非常にユニークだと感じます。

初心者の人の中にはこのようなステップ形式で学んでいきたい人もいるのではないでしょうか。

けっこう人を選ぶ本だと思いますので、このレビューにピンと来た人はその直感を信じてみても良いかもしれませんね。

 

 

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Comment

  1. 774 より:

    こちらのレビューを参考に購入させていただきました。トレース台やトレーシングペーパーを購入していなかったために模写のstepから実践しているのですが、もしよろしければトレース器具のレビューやおすすめのトレース台などありましたら紹介していただけると嬉しいです。…かなり厚かましいお願いですね。すみません。

  2. YOUTON より:

    ご意見ありがとうございます。

    申し訳ありませんが、トレース台やトレーシングペーパーについて全く詳しくありません。
    ですのでやはり購入して使ってみないとレビューはできないと思います。

    トレース台についてはいつかはレビューしたいと考えています。
    ただし時期的には何とも言えませんので、774さんにとっては少し遅すぎるかもしれません。

    個人的にはトレース練習は長い期間をかけて行う練習ではないので、線の引き方さえ学んでしまえばすぐに模写の練習に取り組んだほうが良いかと思います。
    そのためトレース練習のためだけにトレース台を購入するのは正直勿体ないかなあと感じます。

    デジタル環境があれば、デジタルでもトレースできるので、こちらのほうが個人的にはおすすめです。

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