職業別に見る線の引き方

公開日: : 萌え絵の基礎

イラストの練習を始めるとまず壁にぶつかること、それは美しい線が引けないことです。

知識を得るためにネットで検索すると、多数の美しい線の引き方の情報がヒットします。
このブログでも【線の引き方】生きた線を引こう!で一度紹介しています。

でも、それら全て参考にすると矛盾が出てくるのではないでしょうか。

線は早く引いたほうがいいのか、ゆっくり丁寧に引いたほうがいいのか
線の入り抜きが大事なのか、そうでないのか

サイトによっては全く逆のことを言っている場合もあります。
何も知らない初心者にとっては混乱のもとになります。

でも本当は自分が何を描きたいかによって線の引き方は変わりますし、製作環境によっても変わると思います。

今回は絵を描く代表的な職業、アニメーター、漫画家、美少女ゲームの絵師、イラストレーターを例にあげてそれぞれの線の引き方をお伝えします。

 

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●アニメーターの線の引き方

かけだしのアニメーターがまず行うことは原画マンがあげたラフをクリンナップする作業になります。
いわゆるトレスをするわけですが、このとき線を早く引くことを求められます。

アニメ製作は時間が命なので、スピードが求められるわけです。
もちろん正確に線を引かなければなりません。

正確かつ早く、これが大事です。

長い距離の線を一筆で描く、繋ぎ目をなるべく作らない、ラフな線から正しい線を見つけ出す
特にこれらの技能が必要になります。

線を早く引くためには、手首で描かず腕全体を使って大胆に動かします。

習熟するまでは時間がかかるようですね。

参考:アニメーター、馬越嘉彦氏の作画風景

 

 

●漫画家の線の引き方

漫画家といえばアナログです。
最近はラフまでをアナログで描き、ペン入れと仕上げをデジタルにしている人も多いようですが、 やはり漫画家といえばインクを使って絵を描くイメージが強いですね。

そんな漫画家に必要な線の引き方といえば、線の入り抜きのテクニックです。
太くするところは太くし、細くするところは細くする。
線の強弱をつけることによって、絵に迫力をつけるわけです。

線を引くスピードは紙にインクが乗る具合によって変わるので適度なスピードで描くということになります。
ゆっくり線を引くところ、速く線を引くところとメリハリがある印象です。
こちらも習熟するまで時間がかかりますね。

参考:漫画家、たかちひろなり先生の作画風景

 

 

●美少女ゲームの絵師の線の引き方

美少女ゲームの原画を見たことはありますか?
色のついた完成絵に比べると原画はアッサリした印象を持つと思います。

線は極端に細く、入り抜きの強弱もあまりついていません。
情報量が少ないので一枚の絵としては物足りない感じです。

これは塗りで立体的に見せるために、あえて線の個性を消しています。
線は色を分けるための境界線という意味合いが強いです。

参考:イラストレーター、INO氏の作画風景

 

 

●イラストレーターの線の引き方

最後にイラストレーターの線の引き方ですが、それは描きたい絵の傾向によって変わるといっていいでしょう。

別の視点でみれば、あらゆる線の引き方に習熟したほうが良いともいえます。
オールマイティであるがゆえに、広くテクニックを身につける必要がありそうです。

イラストレーター、いとうのいぢ先生の作画風景

 

 

●まとめ

4つの職業ごとに線の引き方をまとめてみましたが、思ったよりも違いますね。
その職業にはその職業にあった線の引き方ががあるということです。

すでに目指す職業が決まっている人はすでに知っている知識だとは思いますが、 どんな絵を描きたいか決まっていない人は参考になったのではないでしょうか。

全くの初心者という方はとりあえず漫画家のような入り抜きのある線を練習することをおすすめします。
いきなり早く描けといわれても無理ですからね。

どちらにしろ線の習熟には時間がかかりますので、気を長く持って練習してくださいね。

 

 

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