【レビュー】CLIP STUDIO PAINT EX 公式ガイド

公開日: : レビュー記事

あなたもイラスト&マンガが描ける CLIP STUDIO PAINT EX 公式ガイド

Illust StudioとComic Studioが合体し、イラスト&マンガ制作ソフトとして生まれ変わったCLIP STUDIO PAINT。
発売からすでにある程度の時間が経過しましたが、ソフトの使い方を全て把握している人は少ないかと思います。

『あなたもイラスト&マンガが描ける CLIP STUDIO PAINT EX 公式ガイド』は、発売元のセルシスが監修の公式のガイドブックです。

これから初めてデジタルイラストに挑戦する人も、他のお絵描きソフトからの乗り換えを検討している人も、このガイドブックの存在は気になるかと思います。

 

 

●CLIP STUDIO PAINT EX 公式ガイドレビュー

CLIP STUDIO PAINT EX公式ガイド表紙

総ページ数208ページ、オールカラーです。
CLIP STUDIO PAINTにはPRO版とEX版の2種存在しますが、今回のレビューはEX版になります。
PRO版も公式ガイドブックが刊行されていますが、EX版と表紙がほぼ同じのため見分けが付きづらいです。
店頭で手に取るときは注意してください。

 

目次1 目次2

目次です。
第1章 CLIP STUDIO PAINT EX 操作早わかり
第2章 絵を描こう(ツールを使いこなす)
第3章 マンガ原稿(ページ作品)を描こう
第4章 デジタルマンガの基本!レイヤー操作を極める
第5章 CLIP STUDIO PAINT EX を最大限に活用する技!
の5章仕立てと、5ページほどのINDEX(索引)があります。

見てわかるように、「マンガ」という言葉が良く出てきます。
PRO版と比べEX版はマンガ制作に強いと言われていますが、その傾向を如実に示した内容となっています。

 

原稿用紙新規作成

マンガの原稿用紙の新規作成のページです。
最初から印刷することを見据えており、基本枠、製本サイズ、裁ち落とし幅などの説明と設定の仕方について紹介しています。

ただし説明は少々わかりづらいです。
漢字と専門用語が多く、大学生なら理解できても、小中学生にとってはつらいかもしれません。

 

ペンツールの設定

ペンツールの設定のページです。
筆圧設定のグラフを変えることで、ペンの描画にどんな影響を与えるかが一目でわかります。

 

複数ページ管理機能

CLIP STUDIO PAINTのPRO版とEX版の最大の違いといえば、この複数ページの管理機能です。
複数のページを管理するときの操作方法がわかります。

PRO版はイラスト用途、EX版はマンガ用途とは言われますが、実際はこの複数ページ管理機能とレンダリング機能があるかどうかの差です。
ただしこの2つの機能は強力で、EXはこれら機能のために高いお金を払っているようなものといえます。

 

デジタルのコマ割り

マンガといえばコマですが、アナログと違いデジタルで作るコマはかなり特殊です。
コマ枠フォルダーという慣れない言葉がでてきます。
しかしガイドブックの手順どおりに進めれば、きちんとコマが作れるようになっています。

 

パース定規

パース定規のページです。
CLIP STUDIO PAINTのパース定規は、残念ながら直感的な操作ができるとはいえません。
ダウンロードマニュアルもありますが、こちらもはっきり言ってわかりづらいです。
その点ガイドブックはイラストを使った一からの説明のため多少わかりやすくなっています。

 

ブラシのサブツール詳細

ブラシのサブツール詳細です。
絵描きにとっての道具であり、最も大事な部分のはずですが、そのわりに説明がざっくりで比較例もありません。
数値の変化によってブラシの筆致がどう変わるか知りたかったので残念です。

 

3Dデッサン人形

3Dのデッサン人形についてのページです。
この分野は最近セルシスが特に力を入れていますね。

 

Comic StudioとCLIP STUDIO PAINTの違い

ComicStudioとCLIP STUDIO PAINTの違いについて説明したページです。
すべてを網羅しているかはわかりませんが、8ページ割いているのでだいたいの主な違いは挙げられていると思います。

 

 

●感想

見ての通りこのガイドブックはマンガを描くときのソフトの使い方の説明がメインです。

挿入されるイラストもほとんどがマンガ絵で、カラーイラストは一部しかありません。
イラストの参考書にありがちな影の付け方などの説明はありません。

マンガはイラストとは違い、ペン入れをして色を塗るだけでは作品は完成しません。
コマ割りがあったり、トーンの貼り付けがあったりと、イラストよりも工程が複雑になります。

そのためマンガを描き進めるたびにソフトの使い方がわからず、手が止まってしまうことが頻繁に起こりうります。

しかしこのガイドブックの手順どおりに手を進めれば、比較的スムーズにマンガが描けるかと思います。

私もこのガイドブックを少し読んだだけで自分でもマンガが描けそうな気になってきます。

面白いマンガを描く方法は載ってはいません。
しかしソフトの使い方がわかるだけでも、一見難しそうなマンガ制作も大幅にハードルが下がるかと思います。

 

 

●その他注意点

●2013年12月以降の新機能はなし
本書の内容は2013年11月までのものです。
12月以降に搭載された新機能や修正点については掲載されていません。

バージョンでいえば1.30以降になります。
1.30以降の修正点の内容についてはCLIP STUDIO PAINTリリースノートにて確認してください。
(ただし新版のおりに内容が変更になる可能性はあります)

●紙面は二段組み
紙面の構成が左右二段組みになっており、間の空白部分が狭いため読みにくくなっています。
ページ数を節約するための段組みだと思われますが、慣れるまでは注意が必要です。

●PRO版とEX版の違い
先ほど申したとおり、PRO版とEX版の違いは主に複数ページ管理機能とレンダリング機能の有無です。
(一応他にもありますが、詳細はCLIP STUDIO PAINT機能一覧をご覧ください)

その機能以外はPRO版もEX版も同じということになります。
もしPRO版を持っていてマンガを描きたい場合はEXの公式ガイドの選択で良いと思います。

 

 

●最後に

ネット上にもソフトの使い方のサイトはありますが、やはり紙媒体のガイドブックがあると安心感があります。
調べたいときにすぐに調べられるのでたいへん便利です。

またガイドブックを見るだけでも結構楽しいです。
次はこの機能を使いたいとか、新たな発見があったりとか、イラストのモチベーションにも良い影響があります。

色々と不満も述べましたが、ガイドブックは手元に一冊は置いておきたいアイテムだと感じました。

 

 

関連記事

no image

【レビュー】絵になるキャラポーズの法則 コントラポストを応用した画期的なポーズの基本

今回のレビューは『絵になるキャラポーズの法則 コントラポストを応用した画期的なポーズの基本』です

記事を読む

no image

ペンタブ初心者のためのIntuos購入ガイド

デジタルでイラストを始めたい初心者にとって一番気になることといえば、どのペンタブを選べばよい

記事を読む

no image

ペンタブ初心者のためのBamboo購入ガイド

デジタルで絵を描くときに必要なものといえばペンタブです。 その中でもWACOM製のBambooは

記事を読む

no image

【レビュー】手を離してイラスト本が見れるブックスタンドのすすめ

1ヶ月ほど前にアマゾンにてブックスタンドを購入しました。 購入したのは『ELECOM EDH-0

記事を読む

no image

【レビュー】ヒロマサのお絵描き講座<体の描き方編>

  Pixivで人気のヒロマサ先生の講座の書籍版第二弾が【マンガ】ヒロマサのお絵描き

記事を読む

no image

【レビュー】マンガの基礎デッサン 女の子 コスチューム編

女の子の絵を描きたいなら、何といってもコスチューム。 絵描きにとって萌えとは女の子の可愛さとコス

記事を読む

no image

【レビュー】デジタル作画法 アニメで見た空と雲のある風景の描き方

アニメでよく見る自然の風景といえば海と入道雲などの夏空や四季おりおりの木々などが思い浮かびます

記事を読む

no image

【レビュー】萌えキャラクターの描き方 コスチューム編

  萌え絵といえばコスチューム!セーラー服やブレザーにメイド服、水着や浴衣に巫女服な

記事を読む

no image

【レビュー】ペンタブレットIntuos Pro medium (PTH-651/K0)

約1年8ヶ月ほど使っていた『Bamboo』から、新たにペンタブを『Intuos Pro』のM

記事を読む

no image

【レビュー】制服嗜好

萌え絵ではセーラー服やブレザーは定番中の定番。 しかしいざ描いてみると、細かい部分の構造がよくわ

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。


  • ※ブログランキングに参加中です。
    クリックのご協力をお願いします。

    にほんブログ村 イラストブログ 描き方・技法へ