【イラスト基礎練習その1】グリッドを使って模写しよう!

公開日: : 萌え絵上達法

グリッドを使った模写は、絵を始めたばかりの初心者のための練習法だと思っていませんか?

たしかにグリッドで仕分けられたマス目に沿って描けば、誰でも簡単に模写することができます。

しかしグリッド模写はある程度絵が上手くなっても行うべき練習法です。

何故ならグリッド模写は画力の向上に密接に関わっているからです。

 

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●初心者向けのグリッド模写

まずグリッド模写は初心者向けのものと、絵の上手い下手関係ない全ての人向けのものがあります。

始めは初心者向けのグリッド模写について説明します。

初心者向けのグリッド模写の方法、それは

①模写元のイラスト(モチーフ)にグリッドを引く
②これから描くキャンバスのほうにも同じグリッドを引く
③マス目ごとにそっくりに描き写す

のこれだけです。

絵を始めたばかりの人でも簡単に描けるので、模写のできない人におすすめする練習法です。

 

ただ、絵を始めたばかりの人でもできるというとは、この練習法を繰り返してもあまり絵が上手くならない気がします。

そのため、絵が少し上手くなったら、グリッド模写はもう必要がないと決めてしまいそうです。

しかしグリッド模写にはグリッド模写なりのメリットがあります。

それは、グリッド模写が「人物を描くときの勝手な思い込み」「間違ったクセ」に気づくことができることです。

 

人の目で見たものは、とかく曖昧なものです。

自分では正確に目で測っているつもりでも、実際に描いて確認してみると、思った以上にズレています。

そして、そのズレを直さないままに放置していると、いずれ脳がその描き方で正しいと、勝手に解釈してしまいます。

そうなると何度描いても、思ったように描けなくて悩む羽目になってしまいます。

 

下の画像はポーズマニアクスをグリッド模写したものです。

ポーズマニアクスには簡単にグリッドをつける機能があるのでたいへん便利です。

ポーマニグリッド模写

 私がグリッド模写をしてみて気づいた点は以下のとおりです。

・突き出した右腕は思った以上に短い。私はついつい長く描いてしまうクセがある
・上半身の中心線が思った以上に奥だった。私は手前側にしやすい
・右足が思った以上に大きい。私は小さく描いてしまいがち

このようにグリッド模写をすることによって、自分の思い込みやクセに気づきやすくなります。

思い込みやクセを自覚できれば、次からは注意して描くことになるので、正しい描き方に矯正していくことができます。

初心者の頃は、とかく間違った思い込みやクセばかり身についています。

グリッド模写をきっかけにして、少しずつ間違った思い込みやクセを手放していきましょう。

 

 

●イラストの基礎練習「グリッド模写」

次は基礎画力向上のためのグリッド模写を説明します。

この練習の最大の目的、それは「キャラクターを決まった大きさで描くこと」です。

普段模写をするとき、大きさのことは考えずに自由に描いている思います。

しかし、この練習法では事前に枠の大きさを決めて、その枠にきっちり収まるように模写をします。

何故こんな面倒な練習をするかというと、それは複数のキャラクター描くときに必要になるからです。

身長が同じ二人を描くとき、一方のキャラが巨人になったり、小人化したりすれば、絵を見る人は混乱してしまいます。

そしてこの絵描きが画力がないと烙印を押してしまうでしょう。

たしかにデジタルなら簡単に拡大や縮小ができます。

ですが決まった大きさに描ける訓練を積んでおくことは、イラストの基礎的な力を身につけることにおいて重要だと私は思います。

 

キャラクターを決まった大きさで描く模写は普通の模写よりもはるかに難しくなります。

なぜなら枠にきっちりキャラクターを収めるように描くということは、頭の大きさも、上半身の大きさも、下半身の大きさも、手足の大きさも決まった大きさで描かねばならないからです。

頭を大きく描きすぎてしまえば、その時点で全てがズレてしまいます。

そのため、この練習法では、デッサンと同じように長さを計測したり、グリッドを参考にして描くことになります。

 

 

●グリッド模写の方法

①枠を設定する

まず最初にキャラクターを描く大きさを決める枠を設定します。

基本的にはデッサンと同じようにモチーフの上端、下端、左端、右端を取って、そこから枠を設定します。

枠の設定

しかし萌え絵の場合、キャンバス全体を使って大きく描かれたイラストが多く、その場合は、キャンバスの大きさ自体を枠として設定して良いかもしれません。

萌え絵の場合の枠の設定

このとき枠を設定するときに行ってほしいのが、「モチーフの縦の長さと横の長さの比率を計測する」ということです。

例えば縦長なモチーフの場合、横の長さを「1」とした場合、縦の長さは横の長さの何倍になるか計測してください。
(横長の場合は縦と横が逆になります)

枠の計測

計測の仕方は以下のサイトが非常に参考になります。

>>初心者のためのデッサン描き方講座『比率を測る:形の取り方』

 

比率が間違っていると、最終的に枠の中に収まらなくなります。

ですので、なるべく比率が合うように計測は行っておきましょう。

比率さえわかっていれば、大きなキャンバスに描くときも、小さなキャンバスに描くときも大きさを変えて描くことができます。

 

定規については、萌え絵なので使っても良いかもしれませんが、デッサンの場合はダメなことが多いです。

道具を使わず、目だけで正確に測れるよう訓練したいなら、定規は使わないほうが良いかもしれません。

 

②中点を取る

枠を設定したら、縦と横にそれぞれ真ん中になるようにグリッド線を引きます。

その縦横の交わった点がそのイラストの中点になります。

中点の位置

ここが模写するときの基準点です。

この中点を参考に、あご先や股間や肘など、目安になりやすい部分の座標を割り出していきます。

模写元のイラストにはグリッドはないので、頭の中でグリッドをイメージしたり、棒などをかざしたりして把握してください。

描く枠のほうはグリッドの数を増やしても構いません。

グリッドを増やす

 

③描く

あとは割り出した座標を参考に描きます。

難しいので、たくさん消しゴムを使うことになると思います。

何度も描くたびに、頭をどのくらいの大きさで描けば良いのか、胴体をどのくらいの大きさで描けば良いのか、手足をどのくらいの長さで描けば良いのか、感覚が掴めるようになるはずです。

私も悪戦苦闘しながら実践しています。

 

 

●最後に

普通の模写よりも決められた枠内で描くという制約があるため、難しくなります。

そのため基礎だからといって絵を始めたばかりの人が安易にこの練習法に飛びつくのはおすすめできません。

まずは普通の模写がある程度できるようになってから取り組んだほうが良いと思います。

また模写だけが上手くなって、オリジナルが描けない症状に陥る危険もあります。

ひとつの練習を繰り返すのではなく、人体構造を学ぶとか、立体的に描くとか、バランス良く練習しましょう。

 

といっても基礎練習なので、やる人がやれば画力の向上が期待できます。

決められた大きさでキャラクターを描けるようになれば、次の『イラスト基礎練習その2』にもスムーズに移行できるでしょう。

 

 

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