【レビュー】5日間で学ぶ!お絵描きPhotoshop教室

公開日: : レビュー記事

5日間で学ぶ!お絵描きPhotoshop教室

 

プロの現場では必ずと言っていいほど使われるPhotoshop。
それゆえなんだかすごく扱うのが難しいイメージがありますね。

この『5日間で学ぶ!お絵描きPhotoshop教室』は私たちのPhotoshopに対する難解なイメージをグッと下げてくれる超初心者向け参考書です。

Photoshopだけでなく、お絵描きソフト全般の基礎も知ることができるので、CGやデジタル初挑戦の方にもおすすめの本です。

 

 

●5日間で学ぶ!お絵描きPhotoshop教室レビュー

5日間で学ぶ!お絵描きPhotoshop教室表紙

総ページ数144P。
オールカラーです。

 

もくじ

もくじです。
1日目がPhotoshopの基礎的な使い方
2日目が線画
3、4日目が色塗り
5日目が別の画材での着色や特殊効果の説明といったところでしょうか?

1日目はすぐ終わりますが、5日目はけっこう量が多いです。
無理に5日で終わらせる必要はないでしょう。

 

ワークスペース

1日目はPhotoshopの基礎についてです。
まずはワークスペースの説明から。
次のページからはメニュー、ツール、パネルの説明と続きます。
ちなみにバージョンはPhotoshop CS5になります。

 

描画ツール

私たちにとっての絵筆となる描写ツールの説明です。
ブラシツールと鉛筆ツールの違いやブラシの設定について述べています。
ペンツール(ぺジェ曲線)の使い方は残念ながらありません。

 

線画

2日目は線画についてです。
線画の章はPhotoshopの使い方というより、デジタルでの絵の描き方の紹介のニュアンスが強いです。
棒人間によるアタリの取り方からペン入れまでのキャラクターを描くための流れを紹介しています。

といっても、形のゆがみの修正の仕方や、レイヤースタイルと使ったゴミの消し方などPhotoshopならではのものもあります。

 

選択範囲

3日目は下塗りについてです。
まずは選択範囲の基本と種類について。
ひとくちに選択範囲といっても色々な設定方法があるんですね。

 

塗りつぶし

選択範囲内の塗りつぶしのページです。
丁寧かつ効率的な塗りつぶしのテクニックについて説明しています。

 

マスクの説明

4日目は影塗りについてです。
影塗りのときは主にマスクを使います。
マスクは主にクリッピングマスクレイヤーマスクの2種類あるようです。

 

影塗りのステップ

影塗りのステップです。
一連の影塗りの流れがひと目でわかります。
ちなみに塗り方はアニメ塗りです。

 

描画モード

描画モードのページです。
舌の影をグレーで塗ったとき、描画モードを変えるとどう色味が変化するか一覧で表示しています。

 

透明水彩の塗り方

5日目は応用テクニックです。
画材を変えて塗ったときの塗り方のコツが載っています。
画材は透明水彩、不透明水彩、クレヨン、色鉛筆、スクリーントーンの5種類です。

 

ドロップシャドウ

簡単な特殊効果を加える方法です。
イラストにちょっとした演出を加えたいとき重宝します。

 

 

●感想

フォトレタッチソフトとして多様な使い方ができるPhotoshopですが、この参考書はお絵描き用途に絞ることで大変わかりやすくなった印象です。

Photoshopは多機能ゆえに非常にツールが多いです。
そのため変なボタンを押してしまっただけで、取り返しのつかない失敗をしてしまうのではないかの不安が伴います。

でもこの参考書があれば安心してPhotoshopを扱うことができるでしょう。
この安心感こそがこの参考書の一番のメリットだと私は思います。

 

それゆえにお絵描きのための基本的なことしか教えてくれません。

例えばレイヤーの場合、レイヤーの基本的な使い方については紹介しますが、レイヤーのグループ化やレイヤースタイル、リンクなどのちょっと便利な使い方の詳しい説明はありません。

また描画モードにしても、乗算やオーバーレイに設定したときどう見えるか?についてイラストで表示しても乗算やオーバーレイがなぜその色味になるかの説明はありません。

つまり少し踏み込んだPhotoshopの使い方や言葉の意味などは書いていないのです。

でもこれはあえて外しているものと思います。
あれもこれもとPhotoshopの多機能ぶりを紹介していたら、初心者にとって取っ付きやすい内容にはならなかったことでしょう。

 

今まで読んでいただければわかると思いますが、この参考書はまさに超初心者向けの本です。
お絵描きソフトに触ったことがない人が主な対象です。

でもお絵描きソフトに触ったことがなくてPhotoshopを持っている人はそんなにいない気がします。
なぜならPhotoshopは初心者が簡単にお金を出せるようなお安いソフトではないからです。

ほとんどの人はフォトレタッチとしてPhotoshopを持っていてお絵描きもしたくなった人、またはsaiやCLIP STADIO PAINTはすでに持っていて最近Photoshopを手に入れた人だと思います。

このような人は超初心者とはいえないので、この本は必要ない気がします。

しかし先ほど言ったとおりこの本の最大のメリットは安心感です。
Photoshopというソフトにすんなり入っていくためにこの本でまず勉強するのは充分アリだと思います。

 

最後にこの本のデメリットを紹介します。
それは説明文が読みにくいこと。

字が小さいだけでなく字詰めが狭いです。
さらに枠で囲んでいるために非常に視認性が悪いです。
目の悪い方は注意してください。

 

 

※増補改訂版が発売されています。

 

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